民主主義がまともに機能しなくなった国

本日付の読売報道によると、米国のコロナ死者数が100万人を突破した。もともとコロナ対策で「初動」に失敗した国として米国とブラジルがよく引き合いに出される。科学的立場をとらないで政治指導者が自身の思い込みでパンデミックを軽視したツケと見られてきたからだ。一方で本日付の朝日新聞はトランプ前政権の首席戦略官を務めたスティーブ・バノン氏にインタビューしている。同氏によるとこの秋に行われる中間選挙で共和党は「知滑り的大勝利」を収め、バイデン大統領の弾劾訴追に向けて動くと予測し、支持率が落ちたバイデン大統領は次期大統領選に出馬できなくなるとのシナリオを開陳している。よく言われることだが米国社会では事実が事実として流通せず、民主主義が機能しなくなっている。日本にも似たような状況が見られるが、選挙で敗北した日本の政治指導者に「選挙を盗まれた」などと主張する人間は聞かないだけに、米国ほどではないと感じる。

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