憲法の空白

本日付の朝日新聞は社説で「憲法の空白」を取り上げ、外国人の権利について掲げた。まったく同感だ。日本人と外国人を完全に2分するような憲法は改める必要がある。外国籍住民の権利擁護を明確に書き込むべきだと感じる。この国では永住者(永住外国人)に地方選挙権を付与することすら極右を中心に反対運動が繰り返されてきた。その主張内容は、外国人に選挙権を与えると、日本が外国勢力に乗っ取られるというものだ。発信の大元は日本会議をはじめとする靖國勢力にほかならない。過去に日本の選挙制度は、納税する男子 ⇒ 男子全員 ⇒女性全員を加える と変化してきたが、女性に選挙権を与えたことで、この国は女性に「乗っ取られた」といえるのだろうか。反知性主義の極みともいうべきネトウヨ論法だろう。内外人平等を憲法に明確に書き込むことは日本社会の今後にとっても大いにプラスになる。国会の憲法改正は当面、緊急事態に関するものになりそうだが、靖國勢力はすでにその先を見ている。それを足掛かりに「何回も何回も改正を重ねていく」(5月3日櫻井よしこ氏)と鼻息荒い。彼女らの改正は当然、9条改正に主眼があり、かつての大日本帝国のように自由に戦争できる国にする大目的がある。仮に1度目の改正が災害などの緊急事態の際の国会議員の任期に関わるようなフラットな内容になったとしても、それ以降は、この国の民度が大きく問われることになりそうだ。

https://www.asahi.com/articles/DA3S15286412.html?iref=pc_rensai_long_16_article

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