公明党の山口代表が講演の中で次の代表として現在の幹事長である石井啓一氏の名前を挙げ、「一押し」と評価したという。本日付の日経は「秋の党大会で交代するとの見方が強い」との予測を活字にしている。日経によれば「これだけ長期政権が続くのは人材不足の表れ」とし、見出しで「異例の在任12年超」と書いている。だが共産党などはすでに20年を超えている。ともあれ、公明党の代表が次の代表を事実上指名するのは異例だ。以下は私の独自解釈だが、公明党は参院選後、自民党と防衛政策をめぐり詰めた協議を行う予定だ。安全保障政策に詳しい山口代表はどちらかといえば護憲派で、憲法の平和の理念を守るという姿勢が鮮明だった。その山口代表からすると、石井幹事長は「判断力の的確な人で、説明能力もしっかりしている」(本日付朝日)との評価のようで、政策の継続性を求めているように見える。自民党が軍事一辺倒でこの国を戦争に導きかねない局面にある中、流されず、ブレずに、公明党の主張をきちんと発信できる人物として同幹事長を押したと受け取る。