空手雑感 41

空手にはさまざまな種類がある。私も5年ほど前から2つの空手を並立させている。一つはこちこちのヤマトの空手であり、もう一つは琉球伝承の伝統的な空手だ。それぞれが補完し合って自分の中ではうまく協調している感じがする。伝統的な空手は古い形式の型を重視する。それは人に見せるため(競技用)の型ではない。歌舞伎流の目力などまったく必要のないものだ。純粋に武術的視点のみの世界だ。やっていて楽しいと思うのは進歩が感じられるときである。仲間の進歩する姿を見るのも大いなる刺激となる。結論するに、武術は身体操作の「科学」といえる。人種や性差、年齢などを超えた普遍性のある世界とも言い換えることができる。このような素晴らしい世界に出会えてよかったと感じている昨今である。ひとえに中国と日本の折衷文化だ。

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