自民族優越主義に冒されるニッポン

21世紀を目標にしてきた団体にあっては新しい世紀は旧世紀(20世紀)とは異なる新たな世紀となる願望が語られてきた。だがそれは幻想だったといまの私は考える。近年の日本の政治においてはむしろ1990年代がもっともリベラル色の強い時代とされ、そのあとは「右傾化」する一方の歴史であったからだ。一つは戦争体験世代の必然的な減少。さらにもう一つは精神的弱体化に伴って起きたと見られる「僕は悪くない」式の過去の歴史(ファクト)を脳内で塗り変える行動の連鎖現象だ。現実世界は夢ではない。平和を語ることが恥ずかしさを覚えるような「顛倒した社会」に向かいつつある国で、すべての物事が再起動される必要がある。

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