一大平和勢力の存在

池田SGI(創価学会インタナショナル)会長の94歳の誕生日を迎えた。戦前・戦中世代に属する同会長が1990年代であったと記憶するが、衛星放送で創価学会という一大平和勢力が日本で一定の基盤を築いたので、もう戦争にもっていかれることはないといった趣旨の発言をされたことがあった。実際に戦争で肉親を失い、自身もその時代の渦中に翻弄されて生きた世代にとって、再び戦火をまじえない社会をつくるというのは大きな底意としてあったものと思われる。私はそのときの言葉をときどき思い起こすが、現代になって、もはや戦中を直接知る世代がいなくなろうとしており、その言葉の重みを問われる時代に入った。隣国の中国が戦争を始めるという声がしきりと聞こえる。そのために日本は戦争参加の準備をしなければならないという主張もそうだ。昨日付の読売新聞でも元首相の安倍晋三氏がそれに沿うような発言を行っている。仮に今後のかじ取りに失敗すれば、日本は再び「破滅の道」に入り込む可能性が生まれる。平和勢力の真価が問われる時代に入った。

トラックバック・ピンバックはありません

ご自分のサイトからトラックバックを送ることができます。

現在コメントは受け付けていません。