日本共産党は核兵器反対の立場だったといえるか 10

広島で原水協(共産系)の世界大会がはじまった。「しんぶん赤旗」はこのニュースを1面トップで大きく取り上げ、「歴史的な原水爆禁止世界大会」「条約は積年の到達点」などの見出しを立てている。赤旗日曜版の記事によると、「条約は核兵器の非人道性を告発」とし、さらに北朝鮮のICBM再発射について、「志位委員長『厳しく抗議』」の見出しを立てている。

これまで見てきたとおり、同党が最初からこのような主張を行っている政党であれば、なんら問題はない。ところが、北朝鮮の核実験やミサイル発射には抗議しながら、半世紀前には大国の核実験に賛成していた。そうした事実は消えてなくなるものではなく、さらにその後に方針転換を行った際の明確な総括も、同党ではきちんとなされていないようだ。

過去の行動と現在の行動が大きく食い違う場合、そこには反省と説明が必要だ。公の政党ならなおさらそうだろう。

実際は、核兵器は非人道的な兵器であり、それが条約の核心であるのに、過去にはその非人道的兵器を容認し、大国の核実験に賛成してきた。そうした過去に、同党は真摯に向き合う必要があるはずだ。

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