過度な財政支出は日本経済の活力をそぐ

自民党内で財政支出に積極的な考えと慎重な考えがぶつかっていることを指摘し、処方箋を示したのは昨日付の日経コラム「大機小機」だ。自民党内では高市政調会長が政務調査会を似たような考えの者で固め、同党内で浮いていることも指摘されているが、同政調会長は積極拡大論者だ。だが「大機小機」は、過度な財政支出は民間企業の活力をそぐだけでなく、日本経済全体の活力をそぐ結果をもたらすと指摘し、それがケインズ経済学の基本と説明している。日本のバブル崩壊後の30年はそのことを示した姿であると述べ、必要なことは「アニマルスピリット」、人びとがよりよい生活の実現に向けてチャレンジしていくことを喚起するための政策と結論づける。高市路線の発想では、日本はアジアの中でも貧しい国になってしまうと注意喚起しているに等しい。

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