首相暗殺から100年

1921年11月4日。ちょうど100年前の今日、東京駅から京都に向かおうとした原敬首相が同駅構内で心臓を一突きされて死亡した。伊藤博文を初代としてこれまで100代の首相が誕生したとされるが、人数にすると現在の岸田首相に至るまで66人程度(臨時の兼任者等を含む)にすぎない。その中で暗殺された首相経験者は5指を超える。中でも現職中に殉職した首相は原敬や5・15事件で射殺された犬養毅に限られる(他に元職などでは伊藤博文、高橋是清、浜口雄幸、斎藤實がいる)。死にそうになった人物には外務大臣時代の爆弾テロで右足を切断した大隈重信などもいる (その後首相に就任) 。戦後はテロで暗殺された首相の事例は見当たらないようだ。SPもそれなりについているからだと思われる。戦前の首相は、まさに「命がけ」の仕事だった。

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