恥を知る生き方

日本人の美徳を一つだけ挙げろと言われたら、私は「勤勉」「実直」などを越えて、「恥を知る」という一点を主張する。だがそうした日本人の本来の美徳も、社会風潮から失われて久しいと感じる。私は現代に生きる日本人の中で「恥を知らない人物」の典型を提示せよといわれたら、迷うことなく即座に、門田隆将こと門脇護という人物の名を挙げる。マスメディアで仕事をしながら、いくら大誤報や捏造報道を繰り返して多くの被害者を生んでも、素知らぬ顔。自分さえよければいいという行動が顕著だ。事実、この人物は過去に自分の筆の責任をとったためしがない。こうした生き方を、日本では一般に「恥を知らない人物」と評価する。逆にこうした人物に限って、「俺こそが真正の日本人」といった態度で傲岸に振る舞っている。滑稽だ。この国の最大のパロディーの一つといえよう。冒頭の定義でいえば、この人物は、真正の日本人ではなく、亜流の者である。

トラックバック・ピンバックはありません

ご自分のサイトからトラックバックを送ることができます。

現在コメントは受け付けていません。