本日付の産経新聞「正論」に、日本会議会長をつとめる人物が、岸田首相の政治姿勢を批判する論考を掲載していた。それによると、戦後の経済発展をとげたわが国の保守本流であった政治風潮について「時代錯誤」と論じ、日本を「丸裸」と決めつけ、「日本の運命は危ない」と結論付けて煽り立てる内容である。こうした論調は、あの門田隆将の責任を伴わない主張とまるで似通っている。私はこうした主張を「極右」的論調と断じているが、主張の最優先はいつもながらの憲法改正だ。国家神道を信奉し、過去の戦争に反省のカケラもない政治グループが牛耳るのが日本会議である。先の自民党総裁選では、高市早苗候補のバックにいたグループといってよい。隣国である韓国、中国を見下し、夜郎自大に振る舞ったかつての日本の姿の生き写しにも見える。こんな勢力がこれ以上増長すると、日本は本当に危なくなる。