「後退」を「前進」と称して“革命”をめざす新聞

本日付の共産党機関紙「しんぶん赤旗」は常任幹部会の名前で特別月間の総括めいた文書を発表している。それによると、5月の党員拡大は特別期間の中では「最高」と称賛しながら、「現勢での前進には届かない見通しです」と書いている。しんぶん赤旗の読者の拡大でも、「『特別期間』の後退分の回復には距離を残しました」と書いている。要するに結論は、「後退した」という事実だろう。だが同党のプロパガンダ戦略では、そうは大々的に書けない。あまり目立たないようにわかりにくい文章で言い逃れ可能な内容を記すのみである。この体質をどこかで見たことがあると思ったら、戦時下の大本営発表とそっくりだ。それもそのはず。革命政党である限り、いま現在も実際は「戦争中」なのだ。味方を落胆させる情報は最小限に、あるいは除外して、都合のいい情報を大々的に取り上げる。これって都合の悪い文書を隠す安倍政権の体質ともそっくりなのだが…。

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