志位委員長が赤旗新入局員研修会で語らなかったこと

本日付のしんぶん赤旗には昨日、志位委員長がしんぶん赤旗の新入局員に対し、党綱領について講義を行ったことが紹介されている。平たく言えば新入社員向けの研修会といったところだろう。私も赤旗の新人記者になったつもりでその内容を読んでみたが、同党にとって都合の悪いことは何も語られていない。わかりやすい例を挙げてみよう。志位氏は現在の日本社会の特徴として「異常な国家的対米従属」を挙げている。当方に異論はない。だがそれを言うなら、日本共産党が過去に「異常な全党的対ソ連従属」をつづけたことにもふれないとバランスを欠く。ソ連への従属度が過ぎるあまり、アメリカの水爆実験はだめ、ソ連の水爆実験はよい――とまで主張した事実にもふれないといけない。同じことは中国に対してもいえる。ソ連だけでなく、「異常な対中国従属」の過去をもつ政党であることもきちんと紹介しないといけない。要するにソ連や、中国の姿は、日本共産党の未来像そのものであるということだ。私がもしも赤旗の新人記者であったなら、ここで挙手し、「科学的社会主義政党」の一員として、志位委員長に上記の質問をしたことだろう。まともな論理的な納得ある回答は返ってこないので、その場で「辞表」を書いて、とっとと席を立ったことと思う。

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