盗用作家の6年

2015年5月13日。ノンフィクション作家の門田隆将が他人の著作物から14カ所の盗用を行ったことが最高裁判所で確定した日からきょうで6年。「プロの作家」が他人の著作物を違法な形で使って、裁判所から断罪されながら、本人は罪の意識も何もないようだ。この国では多くの捏造記事を書いて無実の第三者を傷つけても、他人の血と汗の結晶ともいえる著作からその表現をつまみ食いしても、何ら社会的制裁を受けることはない不思議な国だ。この国の言論界は、何かがおかしい。そんな思いから『疑惑の作家』というタイトルの拙著を出版した。この書の目的は、本人のイカサマ行為もさることながら、それを見ておきながら放置してきた出版社や新聞メディアの見識を問うことにある。自浄作用のない国は、どの分野であれ、亡びるしかない。

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