日本共産党を忌避する野党陣営

野党の一角を占める国民民主党の党首が昨日の記者会見で「共産党が入る形の政権であれば入らない」と断言したことがニュースになっていた。立憲民主の枝野代表は「政党が違うので政策で違う部分があるのは当たり前」と強調したと書かれているが、政策といっても、日本を共産主義国家に変更しようという大政策方針をもつ政党と、共産主義という独裁主義を受け入れたくない自由主義社会のふつうの政党とでは、「政策の違い」で本来済ませられるような問題ではない。なんども書いてきたように日本共産党はトランプゲームのババ抜きにおける「ジョーカー」のようなものであり、「ジョーカー」をもっているほうが勝負はがぜん不利になる。4月25日の国政補欠選挙では野党側が3つの選挙区で全勝し、翌日付の「しんぶん赤旗」はその事実を全面的に宣伝していたが、実際は共産党の党首が選挙区に入っても野党統一候補の応援演説をさせないなど、およそ「共闘」とはかけ離れた実態が演じられていた。これも「ジョーカー」を抱える陣営の宿命としか言いようがない。何度もいうように、日本共産党がこうした事態を回避したいのであれば、日本を共産主義に変えるという綱領を破棄し、「ふつうの政党」に変わることが何よりも必要である。創立100周年を機に、そうした大英断に進むことを望む(無理だろうが…)。

トラックバック・ピンバックはありません

ご自分のサイトからトラックバックを送ることができます。

現在コメントは受け付けていません。