パクリ作家とコピペ作家

いずれも似たようが行状を示す言葉ではある。作家の世界でも時折、盗作や盗用といった問題が話題にのぼることがある。現在この問題を指摘されているのはノンフィクション作家の門田隆将という人物である。門田隆将グローバルクラブの調査によると、彼の盗用疑惑は民事裁判になった『風にそよぐ墓標』という作品だけではなかった。ほかにも複数の作品で多くのパクリが指摘されている。つまり大量パクリだ。そのパクリの実態を子細に見ていくと、ほぼそのまま引き写した事例も多く見られ、これでは「作家失格」と言われても仕方がない。しかもそんな作品で、PHP研究所が主催する山本七平賞という賞まで受賞していたのだから、空いた口が塞がらない。仮に、同人が“毅然と生きる日本人”であったとすれば、恥を感じて、自ら賞を辞退するのがスジだろうが、毅然と生きていない人間であればあるほど、最後まで悪あがきを続け、他者への印象操作(=責任転嫁)を重ねながら、自己防衛に躍起となるのだろう。これからの時間はその姿を確認するための過程となるのだろう。

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