100年前とのケタの違い

新型コロナ騒動からすでに1年半近く。世界全体の死者数が290万と発表されている。日本人の感覚に置き換えてみれば、昭和の戦争で死亡した日本人310万人よりまだ少ない。先の昭和の戦争が、この国にどれだけのダメージを与えたかわかるというものだ。一方、100年前のスペインかぜのほうが死者数は今よりも実はずっと多かった。世界で数千万人が死亡したとされる。ケタが1つ違う。日本でも40万人前後が犠牲になったことになっている。いまだ1万人以内の国内死者数とはこちらもケタが1つ違っている。

飛鳥新社という出版社から出たコロナ関連本を読んでみると、ある医者がコロナは「季節性があることがわかってきた」などと訳知り顔で書いている。だが冬を過ぎ、春先になって暖かくなってきても、感染状況に何ら変化は見られない。こういうのを世間では「ヤブ医者」と呼ぶのだろう。「日本はコロナ対策に成功している」など、同社の社論ばかりを強調し、事実をねじ曲げているように見えるのもお粗末な限りだ。我が国ではこのまま第4波をなんとかかわし、7月の延長東京オリンピックに突入することになりそうだ。

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