民主主義を危うくする独裁者の共通点

アドルフ・ヒトラーとトナルド・トランプには多くの共通点がある。一つは魅力ある人間として国民的人気を博したことだ。第2に民主主義が嫌いだった。議論して多数決で決める民主主義のルールを嫌悪した。第3にウソを多用した。虚実とりまぜて巧みに語る姿勢が特徴的だった。第4に物事を単純化し、善悪二元論の対立にわかりやすい構図にして語った。いずれも両者に酷似している点である。

ナチスドイツは、民主主義国家が失敗を犯した顕著な事例として知られるが、いまのアメリカの現状を見ていると同じ繰り返しに見えてならない。大衆はわかりやすさ、さらに自分のことを知っていると思わせる指導者に惹かれ、憎悪のはけ口を求める。サイコパスは他者の感情を巧みに利用し、自らの利益に結びつけることにはだれよりも長けている。

これから数年、アメリカがかろうじて民主主義を守り抜けるのかどうか、国内的に問われる時代がつづく。

トラックバック・ピンバックはありません

ご自分のサイトからトラックバックを送ることができます。

現在コメントは受け付けていません。