発出は致し方ない

「後手に回った」と新聞でも批判の論調があるものの、それでも何もしないよりはマシだろう。菅首相が今週中に非常事態宣言を発出することを表明した。強制力もなく、効果は限定的ともいわれるが、国のトップリーダーがこの時点で感染拡大を鎮圧するという政治意志を明確に示すことには大きな意義がある。これまで湯水のように使ってきた膨大な五輪予算も、このままではドブに捨てる結果になりかねない。50年に一度、めぐりきたったスポーツの祭典を無事に成功させたいという気持ちは理解できる。1月、感染拡大の勢いを限りなくゼロに近づけたら、あとは注意しながら、再び日常活動に戻るということだろう。春になれば、新型コロナの局面も大きく変わってくるはずだ。

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