サイコパスが大統領になるとき

将来このようなタイトルの映画が製作されることになるかもしれない。この4年間、アメリカのトランプ大統領が行ってきた行動・発言は、同人が「サイコパス」(良心の呵責をもたない特異人格者の類型)と考えればすべて辻褄が合う。気まぐれな自己本位の行動、口達者、とめどもないウソの数々、それでいて有能にも見える側面がある。いずれもサイコパスの特徴を体現した姿そのものだ。

 サイコパスかどうかを専門家が判断するためのサイコパス・チェックリストというものがあるが、これで診断すると、トランプ大統領は基準線ぎりぎりのレベルでなく、かなり突き抜けた「高得点」をとることは明らかだ。つまり、同人は「完璧なサイコパス」と診断される可能性が高い。

 サイコパスにとっては、物事が真実かどうかといったことはどうでもいい。基準は常に自分の利益に合うかどうかだ。2020年アメリカ大統領選挙後の今につづく一連の行動も、サイコパスの行動の軌跡そのままといってよい。欧米で研究の進んでいるはずのサイコパス研究の心理学者たちが、なぜこうした声を強くあげなかったのか。そのことのほうが私にはむしろ不思議でならない。

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