中村哲医師が逝いて1年

本日付でこの話題を記事にしたところが多い。1年前の12月4日、アフガニスタンの地で銃撃されて73歳で命を落とした。現地ではいまも慕う人びとが多く、日本でもその名を知られている。権力や地位を求めず、目の前にいる人びとのために何をできるかということに命を燃焼させた生き方が、後につづく人たちに希望と勇気を与えている。この方が同じ九州の出身であることに親近感を覚える。また戦争作家のレッテルを貼られ不遇な晩年を過ごした往時の著名作家であり叔父の火野葦平の小説の中で何が好きかを問われた中村医師が、火野が芥川賞を受けた『糞尿譚』をあげていた映像を、私は今年夏、たまたま火野の記念館で目にしたことも印象深い。

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