産経エース記者「阿比留瑠比」の実態

産経新聞で重用され、さらに右派煽動雑誌である『Hanada』や『WiLL』などでも記事をよく書いている新聞記者に「阿比留瑠比」という人物がいる。特徴は安倍首相をとことん擁護し、首相の悪事に対しても目をつぶり、首相を正当に批判する同業者にも悪罵を投げつけるという、政権への究極ともいえる「忠犬」ぶりを発揮している人物である。常識的には新聞記者であれば、きちんと裏付けをとって報道する職業人というイメージがあるかもしれないが、この人物の過去の経歴をみると、そんな姿にはほど遠い。民主党憎しの感情が先に立つのか、裏付けもとらずに伝聞だけで同党議員を批判し、合計2度の民事裁判で完敗を喫した過去をもつ。この人物が2011年に産経新聞に書いたコラムでは、辻元清美代議士を論評した際に事実の裏付けのない事柄をもとに記事作成し、2013年に名誉棄損で80万円の賠償命令を受け、控訴することなく、一審で敗北を認めた。また2015年には自身のフェイスブック上で小西洋之参議院議員の過去の仕事について「一週間無断欠席した」といった伝聞情報を事実の確認もせずに垂れ流し、記事削除と110万円の賠償命令を受けた過去をもつ。この件は辻元事件と異なり最高裁まで争ったものの、結果は一審判決となんら変わらなかった。要するに「新聞記者」の看板を掲げていながら、事実の裏付けをとるという記者としての最低限の基本原則を身に付けていない人物なのだ。かつて「週刊新潮」にも似たような人物が存在し、現在野に放たれているが、それとよく似たファクト感覚の人物といえよう。そうした手合いが大層に扱われる「ご時世」は、やはり極めて「特殊な時代」であることは間違いない。

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