ほんとうの売国奴

政治的意見の異なりを理由に同じ日本人を安易に「敵」認定したり、売国奴のような意味で「反日」などと主張する言論がまかりとおり始めたのはここ数年のことである。日本社会や国際社会をうまく調整し、統合する方向にむけるのではなく、自分あるいは自分の属性以外を簡単に否定し、排斥することにどのような意味があるのだろうか。本当の意味での売国奴とは、実はこういう人間たちを指すものと考える。意見の異なる新聞を「日本の敵」と最初に主張したのは櫻井よしこ、さらにその尻馬にのって同様の主張を近年躍起になって始めたのが門田隆将こと門脇護である。後者の人物はかつてはデマ報道で多くの個人、団体の名誉を「貶めてきた」張本人だが、いまでは「日本を貶めている」などとお門違いの主張を振りかざし、日本社会を混乱に導いている。まさにこうした者たちこそ、ほんとうの意味での『売国奴』と感じられてならない。

トラックバック・ピンバックはありません

ご自分のサイトからトラックバックを送ることができます。

現在コメントは受け付けていません。