共産主義の宿痾を甘く見る元社会党議員

沖縄のシンボル首里城全焼の大きなニュースの前に、安倍新内閣2人目の閣僚辞任のニュースがややかき消された感があった。野党の国対委員長は「ツーアウト」と声を張り上げ、3人目が出れば政権は「チェンジ」と言わんばかりの態度がテレビに映った。本日宅配された11月3日付の「しんぶん赤旗」(日曜版)によると、元社会党参院議員で元参院副議長の角田義一がインタビューに応じている。そこで「私は、共産党さんには政権をしっかり支えていただくと同時に、ぐらつくことがないように、言うべきことは言ってもらうということを、特にお願いしたい」などとエールを送り、さも共産党入り政権が次に誕生するかのような口ぶりだ。社会党の元国会議員が、こんな歴史忘却の態度でよいのだろうか。現共産党が「言うべきことを言う」のは、革命政党としての仮の姿にすぎない。歴史的には「ネコの皮をかぶった」状態にほかならない。同党の目的は政権内に入り、権力を強め、いずれは共産主義政権を打ち立てることにある。それが「独裁政権」そのものとなることは、古今東西の歴史が証明済みだ。その結果、この国は安倍政権など足元にも及ばない悲惨な事態を迎えることになる。そうした歴史観を持たない者が、旧社会党内にも現存する事実。日本人が「忘却民族」などと指摘されるのは、過去の戦争で加害の歴史を矮小化する右派に限るわけではない。左派もまったく同様だ。

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