4つの共産党

一昨日のツイッターだが、日本共産党の宮本徹という国会議員が以下のようなつぶやきをしていた。「NHKスペシャル、天安門事件、よく取材された番組でした。当時、共産党総書記だった趙紫陽は、議会制民主主義を目指していたという。失脚していなければ、この30年は全く違っていたのでは。言論による批判を権力で抑えつけるやり方は、根本的に間違っています」。若手の世代に位置する人物だからわかって言っているのか、知らないで言っているのか不明だが、所詮は「一度も権力を握ったことのない共産党」のお気楽な発言にしか聞こえない。日本の近辺で共産党が権力を握ったのは、ソ連、中国、北朝鮮の3つ。いずれも1950年から始まった朝鮮戦争に加わり、「権力をもたない共産党」にすぎない日本共産党は、日本国内において暴力事件を多発させ、3党の率いる国家に対し意図的に「後方支援」を行った経緯がある。 共産主義政党が権力を握った場合、権力維持のために暴力をいとわないのは、本質的な性格というべきものだ。それは猫がネズミを追うのと同じくらい本能的なものだ(もっとも都会などではネズミを追わない猫もいるらしい‥)。当時、日本を含めた4国の共産党は、ソ連を盟主として、兄弟党の位置づけにあった。日本共産党も権力を握れば、中国共産党と同じ行動をとることは火を見るよりも明らかだ。そうした事実を誤魔化すため、上記のように「言論による批判を権力で抑えつけるやり方は根本的に間違っている」などといった綺麗事を垂れ流し、有権者の信頼をつなぎとめようと躍起となる。そのカラクリを、日本の有権者は知るべきだ。

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