共産党の新たな用語

小生は20年を超す熱心な赤旗購読者のひとりである。その私が「しんぶん赤旗」を見ていて不思議に思う言葉は、最近になって「法則的な党活動」というフレーズが頻出することだ。「広がる勝利の展望に確信持ち 法則的活動で選挙をたたかおう」とか、「選挙戦のなかでこそ、法則的な党活動の探究・発展を」などというふうに使われている。要するに選挙に勝利する党活動には一定の法則があるから、その法則に則って活動せよとハッパをかけているわけだ。平たくいえば、勝利には普遍的な法則があるかのような言い方である。この「法則的」という言葉を目にして、私は同党がしばしば唱える「科学的社会主義」の「科学的」と似たような印象を受ける。もしも社会主義が科学的な法則であったとすれば、すでに世界中が社会主義国・共産主義国となっていないとおかしい。しかし一向にそうはなっていない。その意味ではこれも、羊頭狗肉の用語としか受け取れないのだ。

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