首の皮一枚つながった共産党

都議会議員選挙で日本共産党は19議席から14議席へと大きく減らした上、同党都議団の幹事長、政調会長の幹部を落選させる“惨敗”の結果となった。だが当日夜の小池書記局長や吉良よし子参院議員の表情は心なしか、明るいものに感じられた。最悪で1ケタ台への減少すら予測されたなか、「持ちこたえた」という本音が両人の表情に出ていたと推測する。加えて何かと比較されることの多い公明党が、今回完勝できなかった結果も同党幹部にとっては心安きものに映った可能性がある。本日午後、同党は参院選へのキックオフ会合をオンラインでも中継して行うそうだが、中期的な目で見て同党が衰退の一途をたどっていることは間違いない。最近は同党議員らがSNS上で、日本共産党がいかに中国共産党と異なった存在であるかをアピールする動画が流れてきたが、事情を知る者からすれば欺瞞もはなはだしい。中国が共産革命を達成し、中華人民共和国を建国した時の「アカハタ」は、この事実を天まで持ち上げて宣揚した。だがその後、同国の状況で多くの問題が指摘されるようになると、中国は社会主義国ではなく、社会主義を「めざす国」に降格され、最近では社会主義とは異なる国という日本共産党の独自の規定に変化している。自分たちの宣伝にとって都合がいいときはどこまでも持ち上げ、都合が悪くなると他人のフリをする。目先だけを視野に入れた身の処し方が顕著で、歴史的な一貫性はどこにもない。はっきり申し上げるが、日本共産党が日本政治を一党支配する事態になれば、確実に同じ「人権抑圧」の事態が「再現」される。その事実を、同党の党員の大方が認めることはないのだろうと思う。

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