山崎正友一審判決から40年

元教団顧問弁護士に懲役3年の一審判決が出た1985年3月26日から40年目の朝だ。今では振り返られることもなくなった人物だが、職務上知りえた情報をもとに顧問先を脅した罪で有罪判決を受けた。その後栃木県の刑務所に3年近く収監されたが、出所後も逆恨みの感情を強く持ち、教団攻撃に血眼になった。それらはすべて私怨に基づくものであったため、大した広がりは持たなかった。昨日、統一教会に対し東京地裁で3例目となる解散命令が出された。本日付朝刊はどこもそのニュースで埋まっているが、興味深いのはこのニュースと共に同性婚否定を違憲とする高裁判決が出たニュースが脇に掲載された新聞が多かったことだ。同記事では5つの高裁すべてで違憲判決を下す結果になったとのことで、国会に速やかな立法を求めている状況だ。この同性婚にもっとも強く反対してきたのが統一教会で、2つの相反するニュースが並べられたところに時代の妙味を感じる。いうまでもなく、選択的夫婦別姓制度にも強硬に反対しているのが統一教会だ。ネット上では、統一教会より創価学会のほうが酷いといった事実的根拠に基づかない風評が同時に広まっているが、いずれもエビデンスを欠いた感情論にすぎないため、これも広がりは持たない。「創価学会」という著名な教団にあやかって再生回数を増やしたり、フォロワー数を増やしたいという下心だけがはっきりしている。

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