★堕ちた生き方  「反逆者」に見る共通パターン 3

この「不祥事」は運よく世間に表面化することはなく、職場の上司らごく一部の人間に知られることになった。田口はこの件がきっかけになったのか、上司らと衝突するようになったといわれる。さらに陰に回って上司や教団幹部らの批判活動に精を出すようになった。内面的には、自己正当化の心情と他者批判が重なっていることは明らかで、彼は懲戒解雇処分の原因となる行動をとり始める。職場で得た情報などをもとに教団幹部批判の記事を、外部媒体で書いたり、情報提供したりした。
さらに似たような感情を抱いていた波田地らとの付き合いが、そうした心情を助長したことも明らかである。田口は自ら起こした不始末が原因だったにもかかわらず、上司らに逆恨みの感情を抱き、結果的に反逆の行動に至る。その過程で、職場を追われ、教団会員の資格を失う。まさに山崎正友が起こした一連の不祥事の流れと瓜二つといえよう。
辞めたあとはもう、教団攪乱に一直線である。行き場を失った彼は、波田地一味に同調し、今では「宿坊」板で、「大石小石」「ヨッシー」など多くのハンドルネームを使い、教団に対する離反工作活動を続けているとされる。
同世代の代表であり、たとえ大いに期待されていた人物であったとしても、人生においては足元をすくわれる危険性がある。またそのときにどのような振る舞いをするかが、人生の分岐点になるというよい見本であろう。

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