民主主義の最大の敵は虚偽

日本でこの数年以上続いた“ウソがはびこる政治”は「変転」の季節を迎えた。歴史修正主義といえば聞こえはいいが、実際は歴史改竄主義を政治信条とする有力政治家が亡くなったことで、日本ではその取り巻きたちが勢いを失い始めた。一方で、アメリカはそうではない。ウソと根本的な政治信条が切り離せないトランプ元大統領の支持がいまだ失われていないからだ。民主主義を標ぼうしてきた米国で、ウソが日常的になり、人びとが考えることをやめ、リテラシーゼロの状態になったとき、民主主義は機能しなくなることを現在のアメリカ政治は示している。同じ共和党の下院議員で、トランプが主導した連邦議会襲撃事件を批判した女性が、トランプから刺客を立てられ、予備選で敗北しそうな流れとなっている。正義が負け、虚偽が勝利する。アメリカの民主主義の崩壊状況は極めて深刻だ。日本も近い将来、その余波を直接受けることになる。

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