『診断名サイコパス』から

サイコパス研究を一般書の形で出した古典的名著『診断名サイコパス』(早川書房)を久しぶりに手にとった。軽くページをくくっただけでも多くの味わいのある個所が目にとまった。参考までに抜き書きしてみる。いまこの文章を目にしているあなたの身の周りにも、こんな人物は必ずいるはずだ。

「この病いにかかった者にそっくり抜け落ちているのは、人間として社会のなかで調和して生きていく資質なのだ」

「サイコパスは自分を被害者と見ていることがよくある」

「サイコパスは、自分の欲求しか頭にない幼児のようなもの」

「サイコパスは侮辱的な言葉や無礼な態度に過剰に反応する」

「サイコパスは、行動を改めることを執拗に拒む」

「サイコパスは自分に都合のよい好印象を人に与えることがひじょうにうまく、被害者たちこそ加害者であると思いこませることができる」

「自分は敵意と私利私欲にあふれた世界のなかですぐれた人間であり、他人は力と富を争う競争相手であると感じている」

「サイコパスは完全に自分に満足していて、治療の必要性をまったく感じていない」

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