公明党の立ち位置

最近公明党が特定の人々から批判される頻度が増えた。本日も産経新聞の論説委員が「公明は防衛力強化に向き合え」と、公明党の行動を批判するコラムを掲載している。もっとも産経のお粗末記者として知られる人物なので、まともに取り合う必要もないと思えるものだ。現在公明党に対して起きている右派陣営からの批判は、批判を受けてこそ正しいという証明の立場ともいえる。時の政策方針がかなり極端なものになっている場合、そこに意見を述べ、バランスのあるものとして正常化させるのは、国益のあり方からして政党としてはごく当然のことだ。逆に極右の側からこうした批判が生じるのは、公明党が正しい仕事をしていることの証左でもある。公明党は「公家集団」と揶揄されることがあるように、正々堂々の批判を生むような論争を避ける傾向がある。だがこうした行動は、国民から見るとわかりにくさを生む。もっと旗幟鮮明にしてよいと個人的には感じている。

公明党が「平和の党」「人権の党」を意識的に発信したのは、私の記憶にある限り、浜四津敏子代表の時代だけだ。同代表は「ヒューマニズムの政治」を標ぼうし、時代的に感覚の合わない長老男性議員から疎んじられていた感があった。だが、支持団体の創価学会の理念とはもっとも近い関係にあった時代だったと感じる。

私はいまこの国の政治に求められているキーワードこそ「ヒューマニズム」にほかならないと感じる。公明党は党の旗印を明確にして訴えないと、国民からは自民党の補完勢力としか受け取られない。公明党は自信をもってもっともっと極右勢力に批判されよ。旗幟を鮮明にするのだ…(櫻井よしこふう)。

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