極右と極左の共通原理

このコラムでしばしば取り上げられる右派論客に門田隆将がいる。その行動を長年見てきた私は、門田の行動原理には「責任をとらない」「謝罪しない」「自分だけが正しい」の3つの共通項があることを発見し、事あるごとに指摘してきた。彼の思想は「極右」といってよい特殊なものだが、実際はその正反対の「極左」も似たような行動原理をもつことは特筆されてよい。

日本の「極左」の象徴的存在は日本共産党だが、同党には過去に組織として行った殺人事件が存在する。1952年に起こした白鳥警部ピストル殺害事件がそれだが、この問題について同党はいまも「責任をとらない」「謝罪しない」「自分だけが正しい」の上記と同じ3原則を貫いている。思想的には正反対なのだが、行動原理はまるで瓜二つ。この事実をどのように考えればよいのだろうか。

「極右」と「極左」が実際は同じというのは、たまに耳にする言説ではある。どちらも独裁主義を招くことでも一致する。要するに「同じ穴の狢」といえる存在なのだ。

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