本日は大阪市で住民投票の投開票が行われる。約１週間前の２６日、毎日新聞（大阪本社版）が１面トップで報じた「大阪市四分割ならコスト２１８億円増」の記事が、都構想反対派の運動を勢いづかせたことにより、賛成派側から「捏造記事」「大誤報」などの非難が殺到し、維新の国会議員が国会で言及するまでの“政争”に発展した。だがこの記事は、大阪市の財政局長の説明をそのまま記事にしただけのもので、怒った推進派の松井市長が同財政局長に「捏造だった」と無理やりに釈明させたいわくつきのものだ。毎日新聞はこの件で訂正記事を出さなかったので、賛成派側から余計にやり玉にあげられることになった。平たくいえば、これは毎日新聞と維新サイドの喧嘩となっているものだが、維新側の論理はかなり無理筋という評価もなされている。選挙戦終盤に出てきた致命的な報道に、維新側が驚き、焦った行動にほかならないからだ。ほかに“便乗右翼”と目される面々が毎日新聞を罵倒している姿も、構図を鮮明にするものとして興味深い。さて、本日の結果はどうなるか。