核兵器禁止条約が採択

核兵器の開発や使用を違法とする核兵器禁止条約が7日、ニューヨークの国連本部で採択された。国連加盟193カ国中124カ国が投票に参加し、122カ国が賛成、1カ国(オランダ)が反対、1カ国(シンガポール)が棄権した。ただし米国の核の傘のもとにある日本をはじめ、主要先進国は交渉に参加していない。日本は日本政府としては交渉に参加していないものの、SGI(創価学会インタナショナル)の代表が交渉会議に参加。議長国のコスタリカが示した草案をもとに条文に関する検討などに市民社会の一員として関わり、作業文書を提出するなどした。一方、この交渉会議に、東京都議選直後の日本から駆けつけて、党勢拡大への利用に躍起になっている政党もある。日本共産党の『しんぶん赤旗』は本日付の1面トップで「歴史的な核兵器禁止条約を採択」と掲げ、志位委員長がホワイト議長(コスタリカ)と握手している写真を掲載している。

日本共産党はかつて、米国の核実験を痛烈に非難する一方で、ソ連の核実験については「断固支持する立場」と述べ、それは「共産主義者がとるべき当然の態度である」(アカハタ)とまで言っていた政党である。同党ならではの歴史的な一貫性のなさを証明する事実だが、かつてのそうした態度は誤りであったと、今ではきちんと総括しているのであろうか。

 

 

トラックバック・ピンバックはありません

ご自分のサイトからトラックバックを送ることができます。

現在コメントは受け付けていません。