神道は日本を救わない

本日付朝日新聞の編集委員による「多事奏論」で、戦時下の様子が取り上げられていた。1944年12月8日、開戦3年を迎えた当時の大日本帝国は、国内をあげて伊勢大神宮に必勝祈願をしたという。神風を吹かせることを狙ったものだが、神風が吹くどころか、逆に翌年3月には東京大空襲にさらされて死者10万人以上、4月からは沖縄地上戦で壊滅的な状況へ、8月の原爆投下で、大日本帝国は戦争継続をようやく諦めるにいたった。当時、大日本帝国の思想基盤は「神道」で、神頼みが盛んに行われた。だがその宗教的成果は「皆無」だった。逆に、日本は滅ぼされる始末だった。このように神社の祈りには、なんの効果も、顕現もない。

いまだに神道で国が栄えると勘違いしている時代錯誤集団を見ていると、その究極のドリーマーぶりに、おぞましさを覚えるのは私一人だろうか。

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