沖縄問題のもともとの責任

75年前のいまごろは沖縄戦の真っ最中だった。沖縄にとってこの6月は事実上の敗戦、終戦の月である。現地司令官や参謀が自決し、米軍との戦いが実質的に終了したからだ。現在も、辺野古の基地問題などが話題にのぼるが、沖縄の基地問題がいまも続くのは、75年前の沖縄戦とそのままつながる事柄だ。もっといえば、日本が米国と戦争しなければ、現在の沖縄の課題も存在しない。では太平洋戦争を起こした責任を求めるとどこに行き着くか。陸軍も海軍も中間管理職は圧倒的に「勝ち目はない」と当然のように思っていたのに対し、好戦論をぶったのは作戦にかかわる少数の軍人だけだった。結局、法的には国家の最高責任者であった昭和天皇にいきつくが、実質的にはやはり軍の意向に最終的に乗っかった東條英機らということになろうか。陸軍大臣を歴任し、開戦時の首相を務めるなど、その直接責任のありようは明らかだからだ。この東條英機が、かつて鎌倉時代に日蓮を迫害した東條家の末裔であったことを知ったのはごく最近である…。

トラックバック・ピンバックはありません

ご自分のサイトからトラックバックを送ることができます。

現在コメントは受け付けていません。