遺体から検出された成分 初めて公に

今日付の朝日新聞が、金正男氏の遺体から検出された毒物として、「パラチオンメタル」という具体名を文字にしている。具体的な成分を指摘したのはこれが最初の報道のように思えるが、まだこの成分が死因につながったかどうかははっきりしておらず、「慎重に調べを進めている模様」と記事中でクギをさしている(その後、本日午前、神経ガス「VX」が検出されたことをマレーシア警察が発表)。

事件にはマレーシア駐在の北朝鮮大使館の職員が関与していた疑いが強まり、北朝鮮が国家ぐるみで事件に関与した事実は限りなくクロに近い。多人数で周到に用意された状況証拠から、突発的に行われたとは到底考えられないからである。繰り返しになるが、これが「共産主義」の行きつく姿に思えてならない。

人の命など、目的のためにはどうにでもなる社会に陥るということだ。まして北朝鮮は、指導者が「世襲」という、共産主義国の中でもより悪質な社会体制の国である。

この北朝鮮とかつて、日本の共産党は友好関係にあった。北朝鮮を「地上の楽園」ともてはやし、互いに「兄弟党」と称した時代がある。

 

 

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