昨日付のコラムで亀井静香元代議士の件を取り上げた。考えてみれば、この人物は元警察官僚である。1962年に警察庁に入庁し、77年まで15年にわたり警察のキャリア官僚として過ごした。しかも主に警備畑(公安部門)を歩き、極左暴力事件そのものを担当した人物である。日本の左翼テロの根本原因が日本共産党の暴力主義路線にあったことは歴史の史実だが、そのことを仕事としてだれよりも経験した元政治家が、今では「共産党もついてくる」などと平然と述べている。こうした時代ははたして正常だろうか。共産主義政党のプロパガンダに毒され、この党の歴史の真実を忘れ、なびいてしまう哀れな習性。日本人は一方に走りやすい民族という評価が巷に存在するが、まさにその通りと感じる。まともな見識を持つ日本人が減っている気がしてならない。