元公明党副委員長の経歴をもつ人物が本日付の「しんぶん赤旗」1面に嬉々として登場し、赤旗紙面はすばらしいと宣伝している。私は表面的な政策の一致などから一般党員がこのような心情をもつことを何ら否定しないが、政治の世界でプロとして生きてきた人間が、このような行動を取ることが不思議でならない。日本共産党の歴史、ホンネと建て前の乖離、そうしたことを知悉する立場であるはずの人間が、このような表面的なことで行動していることが不可解なのだ。要するに、他党のプロパガンダに「踊らされている」だけの姿であり、本人はそうしたことの自覚さえないのだろう。ちなみに本人が語っている言葉に次のようなものがある。「共産党の主張は独りよがりでも何でもない、むしろ世界の常識・良識なんだね」。共産党は自らの信念では有権者に信頼してもらえないことを経験の上で知悉しているから、世間に認められるように服装を便宜的に変えているにすぎない。そうした実態を弁えない見識なき政治家が、公明党幹部を務めた時代もあったということだ。