ウソだらけの政党が政府を嘘つき呼ばわりする矛盾

今日付の「しんぶん赤旗」に、志位委員長が甲府市で訴えた内容の記事が載っていた。そこでは政治を変える3つのチャレンジとして、第1に「ウソのない正直な政治をつくること」と書かれている。

私は野党の存在意義の重要な一つは、政府与党の誤りを批判し、国民の利益という観点から正しい方向に戻すことであると理解する。その意味で、政府への批判はどしどし行うべきだが、その批判している張本人も、本質的に同じ穴のムジナであることが見えてしまうと、その批判は白々しいものになってしまう。

私の手元に『「嘘ばっかり」で70年』という書籍があるが、主に社会主義・共産主義のウソについて記した評論集だ。著者は「社会的欺瞞として最も規模の大きなのが、社会主義であり共産主義である」と述べ、「20世紀は世界がいちばんひどく共産主義に騙された時代」と総括している(1994年刊)。また、「この騙し屋どもの手に二度と引っかからないように、この際、社会主義共産主義の実態をよくよく見定めておきたい」とも述べている。

共産主義政党を「騙し屋」との言葉で形容しているのは、いまとなっては見事に思える。

現状の日本の政治の不幸は、自民党政治の停滞にあるだけでなく、健全野党が少なく、「騙し屋」の手合いが野党の中心のように振る舞っていることにもある。

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