名護市長選で共産党側が敗北

「頂上決戦」などと新聞で書かれた沖縄県の名護市長選挙の結果は、政府与党側が3000票差をつけて勝利した。双方陣営が全国から動員する中での総力戦の様相を呈し、前職市長側の中核であった共産党の機関紙「しんぶん赤旗」は連日詳細な報道を続けた。投開票日の数日前、私はたまたま都内の共産系集会に居合わせ、目を疑うような場面に出くわした。登壇した人物が数日前に名護市長選挙の応援で現地を訪問したことを報告し、さらに政権与党側が一票を10万円で買っているなどと公の場で公言したからだ。さらにその原資は「いま問題となっている官房機密費である」などと解説してみせた。内輪のよもやま話ではなく、不特定多数が参加する公式の場である。私には事実かどうかを確認するすべはないが、事実的根拠を発言者本人が確認したとも思えないような内容が公然と語られていたところに、この選挙の一つの特徴があったように思える。

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