長井秀和・田無駅前デマ事件

昨日、創価学会が長井秀和(西東京市議)を名誉毀損で提訴した事件の本人尋問が行われた。この裁判は2022年12月19日、西東京市議選の最中、候補者であった長井自身による街頭演説の内容が発端となった。長井は教団が1995年9月の朝木明代市議転落死事件に関与したとの意味で「これはもう他殺ですよ」と述べ、「こういうことをですね、平気で行ってきたのが創価学会でございます」と断定的に述べ、その発言が問題となった。長井側はこれまで「(事実摘示でなく)意見論評である」「(真実)相当性がある」などと主張して違法性の阻却を求めてきた。この日は被告本人である長井秀和が出廷。被告代理人による主尋問45分、原告代理人による反対尋問45分を受けた。40席の傍聴券に57人ほど詰めかけ、7割が傍聴を行ったが、私は尋問を見ていない。それでも言えることは幾つかある。名誉毀損の構成要件において、上記の長井発言を「意見論評」とするにはやはりあまりに無理があろうということだ。彼は明確に「創価学会が殺した」という趣旨で話していることが明らかだ。しかもその言葉は、裏づけがあれば立証できる性質の事柄である。つまるところ、教団が殺したという真実性がこの世に存在しない以上、残るは、真実相当性が認められる余地があるかどうかに限られる。長井側の主張では、事前に(朝木明代の)司法解剖鑑定書を読んでいたという点に集約されるようだが、それを読んでいたから「教団が殺した」などと断定して公衆の面前で演説してよいはずがない。同鑑定書に他殺を指摘する直接的記述などどこにもないからだ。裁判は次回期日に最終準備書面を提出して結審、次々回で一審判決の流れだ。この日、長井が「伝説の仏敵レジェンド」などと持ち上げている乙骨某や、長靴の東村山市議(子安)の姿もあった。

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