2冊目のノンフィクションを書きました。書籍としては2年ぶりの発刊となります。タイトルは『実録・白鳥事件』――。副題は「51年綱領に殉じた男たち」となっています。タイトルは著者である私の提案、副題は相当に悩んだ結果、編集部で付けてくれました。これまで白鳥事件に関する書物は多いとはいえませんが、それなりに出ていることは確かです。事件が起きたのは1952年で、それから60年のタイミングで何冊か重要な本が出ました。それ以前は主に、懲役20年の実刑判決(殺人罪)を受け網走刑務所に収監された主謀者・村上国治(元日本共産党札幌委員長)について「冤罪である」と主張する党派的な出版物が目立ちました。今回の作品は、事件発生から72年となる時点での同事件の《最終総括》を意識した内容となっています。1月には出版記念講演会も開催する予定です。どうぞご期待ください。