共産主義政党が与党入りする可能性を秘めた選挙

衆院選挙はいうまでもなく政権選択のための選挙だ。現行の流れでいえば、自公政権を続けるのか、野党連合、つまりそこに日本共産党が入る可能性がある連立政権を選ぶのかという選挙にほかならない。

日本の憲政史上初めて、共産主義政党が日本の中枢に入る可能性を秘めた選挙と言ってもよいだろう。

すでに本コラムでも繰り返しているとおり、いまや国会において共産主義政党が議席を占める先進国は、日本とフランスだけである。中でも日本は、共産主義という名の独裁主義に対する危機感があまりにも低い国として知られる。これは日本共産党による虚飾織り交ぜたプロパガンダが奏功している証拠ともいえようが、このままでは日本のガラパゴス化はますます進んでしまう結果となりかねない。

今回の与党議席の伸長は、野党4党の選挙協力の成否にかかっているとされ、候補者の一本化がきちんとなされるかどうかに大きく影響される。要するに、民進党の前原代表の意向に大きくかかっているわけだが、党首選挙において「選挙協力を見直す」と公約して代表になった手前、そう簡単にはいかないだろう。過去に前原氏は共産党を「シロアリ」に例え、辻元清美幹事長代行は「悪魔」と名指ししていた。

志位委員長は、連立政権に入りたくてしようがないらしい。そうなれば、「野合の極み」との批判は免れない。

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