朝鮮学校無償化訴訟で問われる司法判断

朝鮮学校を高校無償化の対象に指定しなかったのは違法として各地で訴えられていた裁判で、司法判断が分かれて関係者の注目を集めている。この制度は2010年4月に当時の民主党政権が導入したものだったが、朝鮮学校を除外するものだった。私も当時、東京・北区の東京朝鮮中高級学校を取材で訪れ、子どもに罪はないという印象を強く受けていた。同校の高校生の月謝は3・2万円で、それが無償となるかどうかは保護者にとっても死活問題だ。しかもこの学校はいまでは日本国籍の生徒も通う時代となっており、明白な差別にあたるという印象だった。ことし7月に出た地裁判決は、広島地裁では生徒らの損害賠償を認めなかったが、大阪地裁の判決は、政府の対応を「違法」と判断するものだった。それを受けて、13日に東京地裁で判決が言い渡される。

トラックバック・ピンバックはありません

ご自分のサイトからトラックバックを送ることができます。

現在コメントは受け付けていません。