東村山の構図5 正真正銘のサイコパス

20年ほど前、私はサイコパス(良心の呵責を欠いた類型の人びと)という概念に関心をもち、その道の権威であるロバート・ヘア博士をカナダに訪ねて長時間インタビューしたことがある。ヘア博士がサイコパスかどうかを判断するためのツールとして開発した22のチェック項目というものがあるが、私がこれまで同時代に生きてきて間違いなくこの者はサイコパスと確信できた人間が何人かいる。政治家でいえばドナルド・トランプ、犯罪者であれば三浦和義、さらに地方政治家では東村山デマ事件の発信源となった矢野穂積がその典型だ。サイコパスの最大の特徴は、良心の呵責を欠如した人格であるため、ふつうならためらわれるようなウソをついても罪悪感がなく、自分の利益のために多くの虚言を弄し、さらに本能のままに行動しがちなことである。前述の22項目の中に「乱行的な性関係」や「数多くの結婚・離婚歴」が入っているのはその結果だ。トランプも多くの結婚・離婚を経験し、三浦和義がふしだらな性関係を謳歌した人物であることはよく知られている。日本ではサイコパスの概念が医学的に定着しているとは思えないが、専門家が決められた手順で矢野穂積の行動を診断すれば、私は100%そう診断されるものと確信している。22項目のうちの「病的に嘘をついたり人をだますこと」に該当する人物であるからだ。そういう人間と親しく交われば、当然ながら交わった人間も「悪い」影響を受けることは言うまでもない。朝木明代はその一人の犠牲者であり、子ども時代から接点をもった朝木直子もその人格形成において大きな影響を受けている。

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