独裁色つよまるカンボジア

カンボジアの英字紙として有名だった「カンボジア・デイリー」が、9月3日付の発行を最後に「廃刊」に追い込まれたと本日付の読売、朝日などが伝えている。カンボジア・デイリーはカンボジアで国連主導の総選挙が実施された1993年に創刊され、部数は現在、2000~3000部だったという。時の政権の強権的政治手法を自由に批判し、フン・セン政権に煙たがられていた存在だった。そのためか、政府から約7億円近い脱税を指摘され、9月4日までの支払いを求められていたという。

先日も同国の野党第一党の党首が逮捕されるなど、与党に邪魔になる存在が標的にされている。25年前に、日本の自衛隊が初めてPKO活動に関わったカンボジア――。その国で民主的な選挙が行われてから早四半世紀。民主主義の根幹である「自由」や「公正」の概念は、同国にもなかなか根づいてはいないようだ。

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