「悪魔」扱いされる共産党

民主党代表選が予想どおりの結果となった。下馬評よりも枝野候補が票をとったことが報じられている。野党共闘路線に期待を寄せていた野党各党の反応もざまざまだ。政権に入りたくて入りたくて仕方がない日本共産党は「共闘路線の継続」を望み、自由党の小沢代表も「彼(前原)はわかってくれるはずだ」(趣旨)といった発言を行っている。民主党内部も意見が分かれているようで、辻元清美代議士は「選挙に勝つためには、悪魔でも手を組んだほうがいい」(2日付読売)と、日本共産党を指して「悪魔」扱いまでしてみせた。

読売に掲載された細野豪志氏インタビューによると、民共共闘は当初は昨年の参院選だけだとされていたのに、いつもまにか次期衆院選についてもレールが敷かれたと、当初の予定から大幅に変更された方針であることを明らかにしている。

勝つためにはどんな手段でもとるという小沢路線の行き着いた先が、先の民主党政権の大惨敗へと結び付いた。勝つためには、「間違った宗教」にすぎない共産党と組むこともありとするなら、結果は最初から見え透いたものとなる。

共産主義のもたらす国民への悪影響は、安倍政権のそれよりも数倍大きなものというのがまともに歴史を踏まえた人間の結論であるはずだが、いまの日本は、右も、左も、冷静な思考が失われているように思えてならない。

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