近年の政治を見るにつけ、能力や専門分野など以前に、政治家には「前提条件」が必要と感じる。それは有権者に対しウソをつかないということであり、さらにゴマカシをしないという2つだ。時の総理大臣がこの2つをないがしろにし、長年にわたり最高権力者の座にしがみついてきた経緯があり、この国の政治家の規範は大きく崩れた。そんなウソつき政治家をもてはやす人間やグループが今にいたってもいるにはいるが、政治家としてのそもそもの「前提条件」を欠いている。ゴマカシをしないということには、説明責任から逃げないということを当然ながら含んでいる。人の上に立つ者は、あくまで清廉潔白を求められ、言葉においてもそれは同様である。